監獄の首領 (2017):映画短評
監獄の首領 (2017)犯罪の巣窟と化した監獄生活に背筋が凍る韓国産犯罪アクション
刑務所に居ながら外の世界の権力を操り、所内の人事も牛耳って所長や看守をアゴで使い、夜な夜な部下たちを外へ出してはアリバイ100%の完全犯罪を繰り返す。そんな犯罪組織のボスと新たに収監された元刑事の対立と駆け引きを、ウルトラハードなバイオレンスてんこ盛りで描く韓国産犯罪アクション。
賄賂に恐喝、暴行、殺人など何でもあり。南米や東南アジアの刑務所も真っ青の凄まじい監獄生活の描写は、もちろん完全なフィクションとはいえ、しかし公務員の汚職など日常茶飯事の韓国ならさもありなんといった説得力がある。中盤で明かされる元刑事の正体や目的は予想通りだが、それでも一筋縄でいかないストーリー展開は見応え十分だ。
この短評にはネタバレを含んでいます