ADVERTISEMENT

切り裂き魔ゴーレム (2016):映画短評

切り裂き魔ゴーレム (2016)

2018年2月6日公開 109分

切り裂き魔ゴーレム
(C) 2016 Number 9 Films (Limehouse) Limited
なかざわひでゆき

血生臭くも格調高きゴシック猟奇ホラー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 19世紀末のロンドン。貧民街ライムハウス地区を恐怖に陥れる連続殺人鬼ゴーレムの謎と、夫を毒殺した罪で逮捕された有名女優の数奇な人生が交錯し、やがて意外な真相が明かされる。ボブ・クラークの『黒馬車の影』やヒューズ兄弟の『フロム・ヘル』を彷彿とさせる格調高きゴシック猟奇ホラー。社会主義を提唱したユダヤ人学者カール・マルクスや、労働者階級の悲惨な生活を描いた作家ジョージ・ギッシングなど実在の人物を巧みに絡めつつ、現代にも通じる貧困や人種差別、女性蔑視の根深い問題を浮き彫りにしていくストーリーは非常にインテリジェントだ。もちろん、陰惨なスプラッター描写にも手抜かりはない。(Amazon Prime)

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT