劇場版 アイドルキャノンボール2017 (2018):映画短評
劇場版 アイドルキャノンボール2017 (2018)鬼プロデューサーに踊らされるアイドル&監督たち
「アイドルグループのオーディション合宿に密着し、取材と称して、あわよくば…」というのは、このご時世、かなりヤバいネタである。とはいえ、血眼になるアイドルだけでなく、ガチ恋沼にハマるエリザベス宮地監督を始め、エロからかけ離れた“青春ポイント”を加算していく監督たちの姿は、鬼プロデューサー渡辺淳之介が仕掛ける“渡辺劇場”のマリオネットのよう。結果、今回も笑えるエンタメから、最後は泣かせる“いい話”に着地するのだから、やはり支持せずにはいられない。そして、今回は岩淵弘樹監督が男になる! 「テレキャノ」シリーズの醍醐味である会議で、彼が魅せるプレゼン・スキルは、“ある種のビジネス書”ともいえるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます