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サイモン&タダタカシ (2017):映画短評

サイモン&タダタカシ (2017)

2018年3月24日公開 84分

サイモン&タダタカシ
(C) 2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)
斉藤 博昭

ツッコミどころも多いが、須賀健太が救世主に!

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

男子高校生の悶々とした日常+かなり突飛な展開+映像のお遊び。しかし作品のムードは妙に、まったり。全体の不思議なバランスに何度もツッコミを入れたくなるものの、少年コミックの世界をそのまんま映画にしたようで許せてしまう。自由に作っている潔さが、逆に気持ちいい。

サイモン役はジュノンボーイ出身で、映画初出演の阪本一樹ということで、演技は不安定で明らかにぎこちない(そこが役に合ってはいるが)。しかし相棒のタダタカシ役、須賀健太が映画全体を救っている。「童貞喪失」に命がけという単純明快なタカシを、照れもなく、あっけらかんと表現し、しかも子役時代からの下地が暴走演技に安定感を与え、さすがの一言。

この短評にはネタバレを含んでいます
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