サイモン&タダタカシ (2017):映画短評
サイモン&タダタカシ (2017)ツッコミどころも多いが、須賀健太が救世主に!
男子高校生の悶々とした日常+かなり突飛な展開+映像のお遊び。しかし作品のムードは妙に、まったり。全体の不思議なバランスに何度もツッコミを入れたくなるものの、少年コミックの世界をそのまんま映画にしたようで許せてしまう。自由に作っている潔さが、逆に気持ちいい。
サイモン役はジュノンボーイ出身で、映画初出演の阪本一樹ということで、演技は不安定で明らかにぎこちない(そこが役に合ってはいるが)。しかし相棒のタダタカシ役、須賀健太が映画全体を救っている。「童貞喪失」に命がけという単純明快なタカシを、照れもなく、あっけらかんと表現し、しかも子役時代からの下地が暴走演技に安定感を与え、さすがの一言。
この短評にはネタバレを含んでいます