夏、19歳の肖像 (2017):映画短評
夏、19歳の肖像 (2017)子供以上、大人未満の19歳男子の恋心が胸に響く
窓から見初めた美女に恋してしまい、彼女が抱えた秘密も丸ごと受け止めようとする19歳の青年の真心に打たれてしまった。秘密は胸にしまい、ただひたすら恋した女性とつながろうと頑張る主人公のひたむきさは、最近の若者からすると古臭い? しかし、後先考えずに突っ走る青春が私にとっては逆に清々しかった。子供でもなく、大人でもない19歳の青年がぶち当たる壁の切なさと、うっすらと希望を感じさせるエピローグが胸に響く。EXOのファン・ズータオが恋する大学生を頑張って演じている。『共犯』で居場所を探す若者の孤独と闇に焦点を当てたC・ロンジー監督は、本当に若者の心理をすくい取るのがうまく、次作が待ち遠しい。
この短評にはネタバレを含んでいます