レディ in ホワイト (2018):映画短評
レディ in ホワイト (2018)型破りなモンスター新入社員が日本人の働き方に疑問を呈す
社会人としての常識を知らない、場の空気を読まない、周りに忖度をしない。とんでもなく高飛車で無駄に自信満々な大金持ちのお嬢様が、就職先の会社で次々とトラブルを巻き起こしつつ、骨の髄までブラック体質の沁みついた日本企業に風穴を開けていく。まるで中尊寺ゆつこ色に染まった白鳥麗子みたいなヒロインの女王様キャラが絶妙。そんな型破り過ぎるモンスター新入社員が、様々な壁にぶち当たることで成長しつつ、旧態依然とした日本人の不自由な働き方に疑問を呈するストーリーがムチャクチャ共感できる。日本企業あるあるなブラック・ユーモアも満載。テレビの深夜ドラマ的なコンパクトさは否めないが、総じて好感の持てる快作だ。
この短評にはネタバレを含んでいます