キングダム (2019):映画短評
キングダム (2019)あくまでも、続編ありきの“序章”
コスプレ大会に終わった『BLEACH』の佐藤信介監督作だが、こちらは原作者自らが脚本作りに参加していることもあり、かなりマシな仕上がりだ。ミスキャストにも思えた大沢たかおの王騎も「ンフ」の再現度が高く、なかなかの怪演っぷり。そして、左慈役の坂口拓がすべてをかっさらってしまう、まさかのクライマックス! とにかく、信と漂との友情物語に重点を置いたことは正解で、脚色箇所もあまり気にならない。ただ、丁寧に描きすぎたことで、原作コミックの5巻(王弟反乱編)までであり、原作の持ち味である壮大なスケール感はわずか。あくまでも、続編ありきの“序章”として観るべし。
この短評にはネタバレを含んでいます