劇場版「巨蟲列島」 (2020):映画短評
劇場版「巨蟲列島」 (2020)ヒロインは昆虫博士!
同じ動物パニック・ホラーながら、『ジュマンジ』や『シャークネード』とは異なる生理的にムズムズする気持ち悪さが、どこか懐かしい。しかも、いきなりの百合展開などのエロ描写に、観るも無残なグロ描写といったサービスカットが織り込まれる。そんな飽きさせないB級テイストが、まったく高校生に見えないキャラや作画の弱さをフォロー。そして、いちばんの見どころは、ヒロインが決してリーダーになれないコミュ障の昆虫大好きっ子であること。“化粧はご法度”といった身の守り方を伝授し、人喰いジカバチやマダニの大群相手に、自身と葛藤しながら戦う。そんないかにも日本人らしい設定も、海外で受けそうだ。
この短評にはネタバレを含んでいます