フォックストロット・シックス (2019):映画短評
フォックストロット・シックス (2019)粗すぎる“近未来SF版『ザ・レイド』”
『ターミネーター4』以来、マリオ・カサール10年ぶりのプロデュース作は、なぜかインドネシア合作。『ジャッジ・ドレッド』的ガジェットに、『アイアンマン』的パワードスーツも登場する“近未来SF版『ザ・レイド』”だが、主人公の素性から、恐ろしいぐらい脚本が粗い。しかも、レジスタンスのアジトである廃墟や“六人の侍”といった状況設定を生かさないことにモヤモヤするなか、“戦争・アクション映画でおなじみのシークエンス再現”に全力投球。続編作る気満々のエンディングも含め、そこは愛すべき点なのだが、そこに至るまでのドラマがお粗末すぎるので、どうもカタルシスに欠ける。でも、嫌いじゃない!
この短評にはネタバレを含んでいます