サモン・ザ・ダークネス (2019):映画短評
サモン・ザ・ダークネス (2019)むしろおバカなコメディにしてほしかった
怖いというより不快。無意味な残忍さの連続で、なぜこんな映画が今作られる理由があったのかと疑う。襲う側が女で襲われる側が男というのが“新鮮”だとか“女性のエンパワメント”だと思うならとんでもない勘違いだし、作り手が“意外な展開”と思っているであろう部分も、賢くもなんともない。このジャンルに完全なリアリティは求めないものの、とりわけアレクサンドラ・ダダリオのクライマックスシーンの反応などは現実離れしすぎ。80年代、カルト、遊びたがりの若い女性という要素は良いし、なにせジョニー・ノックスヴィルが出ているのだから、むしろおバカなコメディにしてほしかった。
この短評にはネタバレを含んでいます