越年 Lovers (2019):映画短評
越年 Lovers (2019)一年の計は元旦にあり、恋の計は大晦日にあり?
男女3組の心の機微がリリカルなタッチで描かれ、恋に不器用な人の背中を押してくれそうなラブストーリー。舞台設定は台湾(一部マレーシア)と日本だが、登場キャラの心理が非常にわかりやすかったのはやはり、監督が岡本かの子の小説にインスパイアされて脚本を書いた作品だからだろう。冬の山形を舞台にしたエピソードには地元を離れられなかった女性と東京に出てもかつての恋を忘れられない男性が登場し、恋ってタイミングが大事だなとしみじみ。橋本マナミ&峯田和伸の相性が非常にいい! そしてタイトルにもなっている岡本の「越年」が原作の台北パートは大好きな迪化街でロケしていて、住所の標識が気になりました。
この短評にはネタバレを含んでいます