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ターコイズの空の下で (2020):映画短評

ターコイズの空の下で (2020)

2021年2月26日公開 95分

ターコイズの空の下で
(C) TURQUOISE SKY FILM PARTNERS / IFI PRODUCTION / KTRFILMS
平沢 薫

大きな空が現在ではない時間にもつながっている

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 大きな青い空があり、それが遠く離れた"場所"につながっているだけでなく、現在ではないさまざまな"時間"にもつながっている。その空は、登場人物たちの過去につながり、さらに実現しなかった出来事にまでつながっているのだ。
 その空の下、男2人が会ったことのない人を探す旅をする。すると、マジカルな出来事が何度も起こる。奇妙な祈祷師に出会う。焚き火を囲む人々が楽器を奏でる音楽に加わって一緒に踊る。不思議な女性に助けられる。そして、旅は2人を予測していなかった場所へ連れて行く。そんな物語に相応しく、空の下の大地が、どこまでも広がって行きながら、壮大で不思議な姿を見せてくれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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