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スカイライン-逆襲- (2020):映画短評

スカイライン-逆襲- (2020)

2021年2月26日公開 110分

スカイライン-逆襲-
(C) 2020 MPP-Cobalt Limited. All rights reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

なかざわひでゆき

スペース・オペラへと進化したシリーズ第3弾

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 人類を収穫するエイリアン「ハーベスター」との戦争から5年後、洗脳を解かれた「パイロット」と人類が共存する地球を再びエイリアンが侵略しようと目論んだことから、特殊なDNAを持って生まれた女性ローズが再び立ち上がる。前作までの侵略型SFパニックとはうって変わって、今回は大宇宙を舞台にしたスペース・オペラ的内容に仕上がったシリーズ第3弾。といっても、そこはかとなく漂う往年のロジャー・コーマンっぽいB級感は相変わらずで、数多のツッコミどころを含めて気軽に楽しむのが吉と言えるだろう。ただし、人物関係や状況を理解するため、少なくとも前作『スカイライン‐奪還‐』は事前に見ておいた方がいい。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

カンフー強化で新展開へ!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 メインの舞台を地球から侵略エイリアンの母星に移しての新展開。シリーズを追う者には、そうきたか……という驚きが、まずある。

 前作まではやられっぱなしだった人類が、エイリアンに攻撃を仕かける。しかも、主な見せ場は前作で爆誕したカンフーアクション。前作に続いての出演となるヤヤン・ルヒンは元より、初登場のマーシャルアーツ俳優D・バーンハードのアクションには目を見張った。

 シリーズ特有の荒唐無稽な味がさらに拡張された感があり、そういう意味でもシリーズのファンには驚きがある。ちなみに監督は『ワイルド・スピード』シリーズのような展開を目指しているとのこと。続編を切望!

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

"いかにも"なSF感覚とVFX映像こそ、このシリーズの魅力!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 このシリーズはクリエイターの"自分の好きなものだけで作る感"と"いかにもSFらしいSF感"が魅力。そこは今回もハズさない。もともと第1作は、今もVFX畑で活躍するグレッグ&コリン・ストラウス兄弟が、自分たちの大好きなSF感覚、VFX映像、肉弾アクションで作った映画で、エイリアンのデザインは「エイリアン2」の名手トム・ウッドラフ・Jrが手がけてスーツアクターが演じ、今回もペシャルサンクスにウッドラフの名がある。今回の監督と脚本は、第1作の脚本家で第2作の監督と脚本を手がけたリアム・オドネル。大予算じゃないSF映画はこうでなくでなくちゃとばかり脚本の随所に定番のヒネリを加えてるのも気持ちいい。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

今度も監督のオタ趣味、てんこ盛り!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

衝撃ならぬ、笑撃作だった前作『スカイライン-奪還-』の15年後から始まる、怒涛のプロローグに唖然。その後も、リアム・オドネル監督なりの『エイリアン』(どちらかといえば『2』)オマージュだけでなく、『リディック』『第9地区』『パシフィック・リム』など、とにかく潔いほどのSF闇鍋状態。しかも、ヤヤン・ルヒアンを復活させるなど、要所要所で格闘アクションを入れないと気が済まない監督のオタ趣味が止まらない。敵の力の源「コアドライブ」などの小道具はチープだわ、役者の芝居が微妙だわと、問題視すべきところは数々あれど、今回も懲りずにNG集で締めるエンドロールでは、至福の表情を浮かべているだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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