ミュジコフィリア (2021):映画短評
ミュジコフィリア (2021)音楽愛に溢れた青春群像劇
『神童』『マエストロ!』など、さそうあきら原作の映画化にハズレなし! 今回は挿入曲としてクラシックは流れるものの、メインとなるのは現代音楽のオリジナル楽曲。日食なつこが手掛け、松本穂香が歌う主題歌「小石のうた」を始めとする旋律と、シネスコで捉えられた賀茂川や大文字山といった京都の自然との“共演”も見どころだろう。「のだめカンタービレ」ばりに一筋縄ではいかない芸大生を演じる俳優陣も実力派で固められており、天性の音楽の才能を持つ主人公を演じる井之脇海も違和感なし。兄弟の確執などの定番要素もありつつ、ミステリー要素入った後半の展開など、なかなか見応えのある一本である。
この短評にはネタバレを含んでいます