47歳 人生のステータス (2017):映画短評
47歳 人生のステータス (2017)ベン・スティラーのたたずまいが絶妙
ベン・スティラーは『ズーランダー』系のコメディ映画では過激なキャラで爆笑させてくれるのに、一方で、本作や『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズのような、どこにでもいる普通の人を演じるときのたたずまいが絶妙。主人公は47歳で、中年の危機の真っ只中。彼が次々に抱く妄想がコミカルなタッチで映像化されて苦笑させられ、息子には親バカ丸出しだったり、若い女の子にフラっと惹かれたり、恥ずかしくて見ていられない行動も多いのに、この俳優が演じるとイヤなヤツには見えない。監督・脚本・チラッと出演のマイク・ホワイトは『スクール・オブ・ロック』の脚本家。主人公の息子の性格描写もよくて、最後に暖かな気持ちになる。
この短評にはネタバレを含んでいます