スイートガール (2021):映画短評
スイートガール (2021)アクアマンの勢いもキープ。終盤のドラマの転換に特大びっくり
ガンの妻が最後の望みを絶たれ、その原因を作った製薬会社、さらに黒幕への怒りを募らせる主人公。ボクシングで鍛えているとはいえ、スーパーヒーローではない主人公の、驚異の戦闘能力、巧妙な作戦にやや面食らうものの、ジェイソン・モモアの圧倒的な勢いですっかり説得力を持つから、あら不思議。アクション映画としてのサービス精神はハイレベルかと。
タイトルが示唆するように、むしろ主人公の娘の目線で引き込むところが本作の重要ポイント。終盤、この手の作品を観慣れた人にも茫然自失となる展開が訪れる。
そしてこの新薬と会社の思惑、さらに政治の関係は、コロナ禍の現実と照らし合わせると、意外なほど生々しく、恐ろしいかも…。
この短評にはネタバレを含んでいます