1941 モスクワ攻防戦80年目の真実 (2020):映画短評
1941 モスクワ攻防戦80年目の真実 (2020)国の未来を背負う若者を死なせてはいけない
ソ連軍が武器も兵士も足りない状況で侵攻するナチス・ドイツと必死に戦う。最前線に立たされるのは士官学校の若者たちで、国のためにと次々と命を散らしていくのが悲しい。12日間のうちに士官候補生3500人のうち2500人が戦死したという激戦を迫力たっぷりに再現するだけではなく、若者らしい友情や恋愛も絡ませて良質のエンタメ作に仕上げている。対戦車砲の名手サーシャとドイツの戦車の『T-34』を思わせる一騎打ち場面や、ソ連が開発した自走多連装ロケット砲も登場し、軍事関係に興味のある人はより楽しめそう。とはいえ、国の未来を背負う若者を死なせてはいけないと強く思わせる反戦ドラマと受け取った。
この短評にはネタバレを含んでいます