Flip a Coin -ONE OK ROCK Documentary- (2021):映画短評
Flip a Coin -ONE OK ROCK Documentary- (2021)コロナ禍のオンラインライブで見えてくる予期せぬ輝き
観客を呼ぶことができない状況で、オンラインのライブを決意したミュージシャンはどんな心境で、どこにテンションを持っていくのか。そこにきっちり、誠実に向き合い、結果的にONE OK ROCKの音楽へのアプローチ、情熱も熱く伝える仕上がりになった。究極のステージを完成させるバックステージものとして素直に引き込まれる。
メンバーそれぞれの素顔もサラリと、的確な部分を挿入。とくにボーカルTakaのパートは貴重な映像も用意され、人としての魅力をビビッドに伝える。バンドの信頼感など、ややキレイすぎる部分もあるが、その分、観やすい流れ。音楽映画、音楽ドキュメンタリーに求められるラストの盛り上がりは申し分ない。
この短評にはネタバレを含んでいます