新・少林寺伝説 (1994):映画短評
新・少林寺伝説 (1994)94年当時の香港映画の勢いを痛感
ドニー・イェンも演じたことのある南派少林拳である洪家拳の祖・洪熙官を、リー・リンチェイが演じた1994年作品が日本のスクリーン初登場。黄飛鴻とは異なるリーの眉毛や前髪、さらに後の『D&D/完全黙秘』に繋がる子役シー・ミャオとの息の合った親子鷹アクション&顔色ひとつ変えないギャグがみどころだ。加えて、義賊・黒薔薇を意識したようなディニー・イップと今や佐野ひなこにしか見えないチンミー・ヤウ演じる“荒くれ母娘”のキャラがスゴい! しかも、怪物化した敵が鉄製のクルマを走らせるなど、荒唐無稽な展開も用意。ウォン・ジン監督作としても気合の入った作りで、当時の香港映画の勢いを痛感させてくれる。
この短評にはネタバレを含んでいます