DEATH DAYS (2021):映画短評
DEATH DAYS (2021)映画館の暗闇でメッセージを受け止めろ!
誰もが“誕生日に死ぬこと”だけが分かっているディストピアな世界で、もがき苦しみ、シャウトする森田剛。『ファイナル・デスティネーション』感あるサスペンスもありつつ、役者としての転機といえる「演技者。」も思い起こさせる密室空間での芝居は、言うまでもなくスゴい。綿密に計算されたカラフルな美術や大胆な構図、「ほぐし水」「幸せラーメン」といった絶妙ワードの数々。そして『WE ARE LITTLE ZOMBIES』~コロナ禍以降、さらに強まる「死ぬな=生きろ」というメッセージを放つ長久允監督との化学反応も抜群だ。すでにYouTubeにて配信済みだが、映画館の暗闇&音響で体感する意義はデカい。
この短評にはネタバレを含んでいます