グロリアス 世界を動かした女たち (2020):映画短評
グロリアス 世界を動かした女たち (2020)彼女らの闘いを無駄にしてはいけない
アメリカでは2020年に配信で公開されたのだが、多くの州で中絶の権利が制限されそうになっている今、よりタイムリーで意義深い。スタイネムをはじめとする女性たちがこのように闘ってくれたのに、逆戻りさせては絶対にいけないのだ。全女性のために活動したにもかかわらず、彼女らには女性の敵もいたという厳しい現実も今作は見せる。幼少期やインドで過ごした20代の頃なども4人の違った年齢の女優を使って語り、さらにジュリー・テイモアらしくファンタジー的なビジュアルが所々に入れられていて、全体的に詰め込みすぎな感じもしなくはない。それでも、人々が知るべき女性の人生が映画になったことを素直に祝福したい。
この短評にはネタバレを含んでいます