ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル (2019):映画短評
ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル (2019)元ネタに敬意を払う、アナログでチャーミングな喜劇
「ぼくのエリ 200歳の少女」「裏切りのサーカス」のトマス・アルフレッドソンがコメディを撮るというのは意外な感じもするが、実は彼の父はスウェーデンで有名なコメディアンで監督。彼自身も若い頃からコメディにかかわってきたので、むしろ、今やっと、というところか。今作の元ネタは、40年も愛されてきた、スウェーデンでは知らない人はいない人気シリーズ。そこに敬意を払い、盗みのテクニックは完全にオールドファッションだ。コンテンポラリーな犯罪映画の洗練がないところがチャーミングだし、アナログなので何が起こっているのかよくわかる。ちょっと「ピンクパンサー」も思わせるドタバタコメディ。
この短評にはネタバレを含んでいます