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紅い服の少女 第二章 真実 (2017):映画短評

紅い服の少女 第二章 真実 (2017)

2022年9月30日公開 108分

紅い服の少女 第二章 真実
(C) 2017 The Tag-Along Co., Ltd

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

くれい響

『呪詛』にも影響を与えたシリーズ完結編

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

紅い少女の正体が明らかになる「完結編」だけに、今回家族に襲い掛かる物語は、3組の母と子が軸となる。アイドル出身のレイニー・ヤンがシングルマザー役を熱演する一方、前作と同じ役柄ながら笑顔を封印したアン・シューの変貌ぶりが凄まじい。前作に続いて、チェン・ウェイハオ監督によるサスペンス演出が冴えるなか、誰にも止められない「魔神仔」に、虎の守り神である「虎爺」を憑依させた青年が立ち向かうクリーチャー呪術バトルが展開するなど、予算とともに諸々スケールアップ。そのため、詰め込みすぎた感は否めないが、後の『呪詛』にもいろいろ影響を与えた台湾ホラーらしい一本という意味でも押さえておきたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

赤い服の少女の正体が明かされるシリーズ第2弾

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 山や森に棲んで人間を連れ去る台湾の妖怪・魔神仔(モーシンナア)を描いた大ヒット・ホラー映画の続編。前作から1年後、依然として住民の失踪事件が相次いでいる中、魔神仔に一人娘をさらわれたシングルマザーが森の中へと足を踏み入れていく。今回は「赤い服を着た少女」の姿をした魔神仔の正体が明らかとなるわけだが、それだけに全体として恐怖感は薄れてしまった印象。やはりホラー映画のモンスターは得体の知れない方が怖い。終盤で展開する魔神仔軍団とのバトルでは、CGの粗雑さも目立ってしまう。その一方で、前作以上に土着宗教の要素が強く、信仰と隣り合わせに生きる地域社会の伝統や風俗を垣間見れるのは興味深い。

この短評にはネタバレを含んでいます
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