グッドバイ、バッドマガジンズ (2022):映画短評
グッドバイ、バッドマガジンズ (2022)“エロ本版「全裸監督」”と思いきや!
東京五輪誘致の影響などから、コンビニから姿を消すことになった成人向け雑誌編集部を舞台にした群像劇。徹夜続きや隠語連発は当たり前、仕事場でいきなりAV撮影が始まるなど、ブラックどころじゃない光景を目の当たりにする新卒サブカル少女・詩織。その後、揉まれに揉まれまくって、著しい成長を遂げていく彼女を演じ分ける杏花がとにかくいい。ほかの編集部員もキャラ立ちしており、それが後半にかけてのヘヴィかつ悲哀に満ちた展開に生きてくる。オチに関してなど、若干あざとさも感じるものの、邪な気持ちで“エロ本版「全裸監督」”を期待すると、じつは『ハケンアニメ!』に近かったというサプライズに、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます