散歩時間~その日を待ちながら~ (2022):映画短評
散歩時間~その日を待ちながら~ (2022)2020年11月17日、優しい時間が流れる
コロナ禍の中、しし座流星群がピークを迎えた2020年11月17日を舞台にした群像劇という視点は悪くないし、副題もなかなかいい。とはいえ、登場人物たちのもどかしさがイマイチ伝わらず、優しい時間が流れる日常系としても、既視感が強い。もうひと捻り、いやふた捻りは欲しかったところ。結婚式を挙げられなかった新婚役の前原滉、クセのある友人役の中島歩、役者じゃ食えないUber配達人のアベラヒデノブなど、なかなか興味深いキャストを揃えながらも、彼らにまったく響かないセリフを言わせるなど、無駄遣いもハンパない。全体的には深夜ドラマどころか、ウェブCMにも及ばずといったところ。
この短評にはネタバレを含んでいます