ナイトライド 時間は嗤う (2021):映画短評
ナイトライド 時間は嗤う (2021)“マイケル・マン愛”が止まらない!
クライム・サスペンスがほぼ通話相手との会話だけで展開される車内版『THE GUILTY/ギルティ』であり、ベルファストの夜を駆け抜ける『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』。ただ、これらが96分ワンショットで撮影されていることが本作の肝であり、中盤には“ガチで警官の職質に遭う”というハプニングも収録。物語としてはかなり既視感があるものの、劇中でも語られるようにスティーヴン・フィングルトン監督の“マイケル・マン監督への愛”が止まらない。特に“最後の仕事”を受けた主人公にとってのベスト作品『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』の設定に、タンジェリン・ドリームを意識した劇伴などがツボを突いてくる。
この短評にはネタバレを含んでいます