ワイルド・ロード (2022):映画短評
ワイルド・ロード (2022)ケヴィン・ベーコンも参戦“高速バス版『ブレットトレイン』
「なぜ、組織に追われる主人公がクルマでなく、長距離バスで逃げるのか?」という疑問はさておき、“高速バス版『ブレットトレイン』”として楽しめるクライム・アクション。ラッパーのマシン・ガン・ケリーことコルソン・ベイカーは終始、おふざけなしのマジ演技で、後半には父親役のケヴィン・ベーコンと絡むことで、新たな化学反応が生まれる。『ナイトライド 時間は嗤う』の脚本家ベン・コンウェイが、今度も携帯電話での会話劇を軸に、異なるアプローチをしているのも興味深い。演出力はまだまだなアンドリュー・ベアード監督だが、タイトルバックなどのセンスは妙にいいので、今後起用次第で大化けしそうな予感だ。
この短評にはネタバレを含んでいます