I AM JAM ピザの惑星危機一髪! (2022):映画短評
I AM JAM ピザの惑星危機一髪! (2022)映画愛とモノづくりの楽しさに溢れた85分
どこかNHK Eテレの番組を見てるようなトリップ感に襲われつつ、無声映画の代名詞といえる『月世界旅行』のオマージュを始めとする、映画愛に溢れているほか、モノづくりの楽しさがダイレクトに伝わってくる。とにかく長編デビュー作にして、無謀にも絵本のような世界観を映像化に挑んだ辻凪子監督の情熱がほとばしる85分だ。太陽役の眉村ちあきやおじいちゃん役の間寛平、ピザ屋店長と王様の二役を演じる塚地武雅らがいいアクセントとして登場し、誰が観ても飽きさせない作り。3Dを超える展開もある「活弁・生伴奏付き上映」をおススメしたいが、映像を使ったギミックは「活弁吹込版」でも十分楽しめるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます