マーダー・ミステリー2 (2023):映画短評
マーダー・ミステリー2 (2023)ライター2人の平均評価: 2.5
ジャンクフード感マシマシのミステリーコメディー第2弾
アダム・サンドラーとジェニファー・アニストン主演による大ヒットミステリー・コメディーの第2弾。前作はテレンス・スタンプと忽那汐里が夫婦役で登場して驚かされたが、今回は予算が爆発的に増えたようで、とにかくロケもアクションもずっと派手。ただし、アクションが派手になった分、ミステリー成分がほとんどなくなっていて、全体のバランスが悪くなったような気が。笑えるギャグもあるけれど、人がギャグのためにバンバン死ぬので、どこか爽快感が薄れてしまう(前作も人はバンバン死んだけど、ストーリー展開の中で死んでいた)。これはこれで十分楽しいのだが、ジャンクフード感はかなり増している。ビール飲みながら観るのにぴったり。
1作目よりビッグ。だがコメディとミステリーは弱い
1作目は2019年、Netflixで最も人気があった作品。この続編ではもっと予算が奮発されたのは明らか。しかし、だからといってより良い映画になるとは限らない。コメディを得意とするアメリカの人気者、アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンが組むというのがそもそもの魅力だったが、今回は派手な車の衝突があったり、エッフェル塔から落ちそうになるスタントがあったりと、ほとんどアクション映画(だが決して‘優れた’アクションではない)で、笑いは後回し。ストーリーも、いろいろ起こるものの引き込む力がなく、犯人が誰かもどうでも良くなるほど。私生活でも友人のふたりはパリや島に行けて楽しかったのだろうが。