タイラー・レイク -命の奪還-2 (2023):映画短評
タイラー・レイク -命の奪還-2 (2023)ライター2人の平均評価: 3.5
前作の2倍増。相変わらずワンショット風の見せ場がカッコいい
最初の山場のアクションシークエンスは、主人公タイラーと仲間からカメラが一切離れず、明らかに巧妙に繋いでいるとはいえ(物理的に無理なので)、20分ものワンショット風で、観ているこちらは否が応でも“現場感”に没入。前作の10分でも凄まじかったが、車や列車に移っても途切れないショットの設計に感動する。
一転して別の見せ場では、短いショットのスピーディな転換で、思わず叫び声を上げたくなるスリルも喚起。アクション映画としてのメリハリは鮮やか。
今回は事件そのものにタイラーの過去が強くリンクし、クリヘムが意外な瞬間にみせる悲痛な表情が、無敵ぶりを発揮する壮絶シーンとのコントラストとしてこれまた味わい深い。
今回もアクションのつるべ打ち
アベンジャーズを仕切ったことで映画製作に大きな権限を得たルッソ兄弟によるアクション大作。前作からほぼ座組が続投なので楽しさは保障されているようなものですが、今回もまた銃撃戦から近接戦、1対多数などなどバリエーション豊かなアクションを見せてくれます。お話としても深掘りがされていて、キャスト面でも豪華になりました。イドリス・エルバの登場などはMCUを見ていた人たちにとっては嬉しい画でしょう。16+というレーティングなのでエグイところもありますが、NETFLIXオリジナルアクション大作シリーズとして今後の展開にも期待したいところです。