52ヘルツのクジラたち (2024):映画短評
52ヘルツのクジラたち (2024)重いテーマの正しい映画の仕方
非常に多層的な重いテーマの物語ではありますが、描き方が巧く、重くなり過ぎない空気感を感じることができました。杉咲花、志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨と言った頼りがいのある若手キャストが高パフォーマンスを見せてくれています。脇を固める面々も効果的です。メガホンを取ったのが成島出監督なので納得の部分もあるのですが、それでも改めてその実力を感じさせてくれる一本でした。重いテーマをエンタメである映画というフォーマットに移すことの一つのお手本のような映画と言えるでしょう。舞台となる海辺の街並みもいい味を出しています。
この短評にはネタバレを含んでいます