宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました (2022):映画短評
宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました (2022)南北統一への願いも伝わる良質な風刺コメディ
およそ60億ウォンの宝くじ当選券が、軍事境界線を越えて韓国から北朝鮮へ「不時着」したことから巻き起こる珍騒動。是が非でも取り戻したい韓国側と、拾ったはいいけど換金する術がない北朝鮮側。山分けすることで妥協した双方の兵士たちが、上官や同僚に気付かれず換金すべく一致団結するうちに友情を育む。韓国と北朝鮮それぞれの政治体制や社会システムを辛口のブラックユーモアで風刺しつつ、同じ民族・隣人同士で敵対することの愚かさや哀しさを浮き彫りにし、普遍的なヒューマニズムを謳いあげる。なんだかんだで最後はしっかりと泣かせる語り口の巧さ、大谷翔平似の爽やか好青年コ・ギョンピョの超絶キュートなコメディ演技に大満足!
この短評にはネタバレを含んでいます