毒戦 BELIEVER 2 (2023):映画短評
毒戦 BELIEVER 2 (2023)いちいち惜しい傑作韓国ノワールの続編
韓国ノワールの大傑作だった前作と比較すると、なかなか苦しい出来。キャストの交代は仕方ないまでも、設定の変更はいただけない。潜入捜査ものだった前作の異様な緊迫感とキレキレのアクションに比べると、銃撃戦主体の本作は平板に感じる。何より立場の異なる主人公二人の絆に変わる新しい物語のポイントが弱かったのが残念(都合良く利用される疑似家族と家父長制ということだろうが)。メガネにノーメイクの殺人マシーンを演じたハン・ヒョジュはドラマ『ムービング』のお母さん役に続いて、第三形態とでも呼ぶべき変貌を遂げているが、もうちょっと活躍の場を与えてあげてほしかった。そういうところもいちいち惜しい。
この短評にはネタバレを含んでいます