パレード (2024):映画短評
パレード (2024)生と死の狭間の映画
本当に文字通り”生と死の狭間の映画”で驚きました。藤井監督が持つ独特な”ファンタジックさ”がものすごく巧く作用していて2時間超の映画でしたが、一気に見れました。色々な背景を持った人たちが出ててきて、その人たちの抱える問題はかなり深刻かつリアルで今日的な事柄で、一つ一つ考えさせられるのですが、そのうえで残り約1/3を使って描かれる映画作り、映画に関するパートがものすごく”救い”になっていて、見終わってみれば温かいものが残る秀作でした。ちょっとした役柄まで豪華なキャストを配したことで、隅々まで印象深いものになりました。
この短評にはネタバレを含んでいます