破墓/パミョ (2024):映画短評
破墓/パミョ (2024)後半の展開に度肝を抜かれる巫女ホラー
凄腕の巫女、老練な地官(風水師)、ベテランの納棺師、巫女の若き弟子の4人が、それぞれの力を合わせて、不穏すぎる墓に込められた秘密に挑む。韓国の巫俗(シャーマニズム)、土葬文化、五行思想、さらに日帝時代をはじめとする近現代史まで含めたストーリーがよく練り込まれている。不穏な雰囲気が満ち溢れる前半から、明らかにヤバいものが目に見えるようになる中盤、後半の展開に度肝を抜かれる人は多いはず。ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のキム・ゴウンによる巫女の儀式は一見の価値あり。この映画が韓国で爆発的なヒットを記録したのは、韓国社会には巫女の文化が日本におけるそれよりもはるかに身近にあるからだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます