ADVERTISEMENT
小学生には助言・指導が必要

ノスフェラトゥ (2024):映画短評

ノスフェラトゥ (2024)

2025年5月16日公開

ノスフェラトゥ
(C) 2024 Focus Features LLC. All rights reserved.
斉藤 博昭

美術品のような世界で、俳優たちのリミッター超え演技に震える

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

オリジナルへのリスペクトも感じる、漆黒の闇と、ロウソクのごとく淡い灯が作り出すレンブラント絵画的人物の陰影で、その世界に吸い込まれる異様な感覚。それがラストまで続く。荘厳なサウンドも含め映画館で体験すべき一作。
ショック描写、19世紀ヨーロッパの不気味さの配分も的確。一部わかりづらいシーンも、謎を高めるうえで意図的か。
吸血鬼役のビル・スカルスガルドは『IT/イット〜』のペニーワーズ役も上回る戦慄を誘い、声だけでも鳥肌が立つレベル。さらにリリー=ローズ・デップの白目を剥き、ありえない体勢で身をよじらせる演技は、「エクソシスト」映画の歴史でも最強インパクト。もはや大スターの娘という形容は不要だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

話題の動画

最新の映画短評