監督賞 受賞結果&ノミネートDirecting - Winner & Nominees
-
マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』Martin Scorsese 'The Irishman'
- 1942年11月17日生まれ
- アメリカ・ニューヨーク出身
シチリア系イタリア移民の家に生まれる。ニューヨーク大学で映画を専攻。商業映画監督2本目の『ミーン・ストリート』(1973)で注目を浴び、1976年の『タクシードライバー』で第29回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。以後、ロバート・デ・ニーロとのコンビで傑作を連発した。アカデミー賞では2006年の『ディパーテッド』で監督賞を受賞。デ・ニーロとのタッグとなる『アイリッシュマン』で、同賞9度目の候補にして2度目の受賞の可能性は十分にある。
主な監督作『ディパーテッド』(2006)
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)
『グッドフェローズ』(1990)
『タクシードライバー』(1976)
-
トッド・フィリップス 『ジョーカー』Todd Phillips 'Joker'
- 1970年12月20日生まれ
- アメリカ・ニューヨーク出身
ニューヨーク大学在学中にドキュメンタリー映画『全身ハードコア GGアリン』(1994)で監督デビュー。2000年のコメディ映画『ロード・トリップ』以降、『ハングオーバー!』シリーズが大成功を収めるなどコメディ作品を中心に活躍。アカデミー賞では『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)で脚色賞候補になった。第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『ジョーカー』で、初の監督賞候補にして受賞をねらう。
主な監督作『ジョーカー』(2019)
『ウォー・ドッグス』(2016・日本未公開)
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)
『ロード・トリップ』(2000)
-
サム・メンデス 『1917 命をかけた伝令』Sam Mendes '1917'
(C) 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.- 1965年8月1日生まれ
- イギリス・イングランド出身
ケンブリッジ大学を卒業後、舞台の演出家として数々の賞を受け確固たる地位を確立。一方で1999年には『アメリカン・ビューティー』で映画監督デビューし、アカデミー賞監督賞を受賞。2012年の『007 スカイフォール』は世界中で大ヒットを記録し、芸術性の高い秀作から娯楽大作まで監督としての幅の広さを知らしめた。同作の撮影監督ロジャー・ディーキンスとの再タッグとなる『1917 命をかけた伝令』で、激戦を制することができるか?
主な監督作『007 スペクター』(2015)
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)
『ロード・トゥ・パーディション』(2002)
『アメリカン・ビューティー』(1999)
-
クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』Quentin Tarantino 'Once upon a Time in Hollywood'
- 1963年3月27日生まれ
- アメリカ・テネシー州出身
レンタルビデオショップの店員をしながら脚本を書き始め、ハーヴェイ・カイテルに脚本を認められて『レザボア・ドッグス』(1991)で映画監督デビュー。サンダンス映画祭などで好評を博し、続く1994年の『パルプ・フィクション』が第47回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し一躍国際的な人気監督に。アカデミー賞では『パルプ・フィクション』と『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)で脚本賞を受賞。今回で3度目の監督賞ノミネートで悲願の受賞となるか。
主な監督作『ヘイトフル・エイト』(2015)
『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)
『キル・ビル』(2003)
『パルプ・フィクション』(1994)
-
ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』Bong Joon Ho 'Parasite'
- 1969年9月14日生まれ
- 韓国・大邱(テグ)出身
延世大学校社会学科卒業後、韓国映画アカデミーで映画を学び、在学中に製作した短編が注目をされた。長編監督デビュー作『ほえる犬は噛まない』(2000)に続く『殺人の追憶』(2003)が大ヒットを記録し高評価を獲得。2013年の『スノーピアサー』でハリウッド進出を果たし、『オクジャ/okja』(2017)など鋭い社会風刺と娯楽性に優れたヒット作を多く手掛けている。『パラサイト 半地下の家族』(2019)はアカデミー賞で作品賞、国際長編映画賞など6部門で候補になっており、勢いに乗って監督賞初受賞にも王手をかける。
主な監督作『スノーピアサー』(2013)
『母なる証明』(2009)
『グエムル -漢江の怪物-』(2006)
『殺人の追憶』(2003)