ペイン・ハスラーズ (2023):映画短評
ペイン・ハスラーズ (2023)重大なテーマだけに物足りなさを感じる
金儲けのために依存性のある処方薬を売って人々の人生を破壊した製薬会社については、「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」「ペイン・キラー」などドラマや、ドキュメンタリー「巨大製薬会社の陰謀/THE CRIME OF THE CENTURY」が作られてきた。だからもう知っているだろうと思ったのかもしれないが、この映画では彼らがやったことのせいで人がどう苦しんだのかがほとんど描かれないので、とくに米国外の観客には事の大きさが伝わらない。また、主人公(架空の人物)にお金が必要な事情を与え、同情できるキャラクターにしたのも疑問。大事な問題に表面的なアプローチをする物足りない作品。
この短評にはネタバレを含んでいます