『四十二番街』(1933年)監督:ロイド・ベーコン 出演:ビービー・ダニエルズ:第30回
1929年からの世界大恐慌によって、どん底に突き落とされた米国経済。活況を呈していたブロードウェイのダメージも甚大で、大勢のミュージカル関係の人材が新たな仕事を求めてハリウッドに流れた。
『皆殺しの天使』(1962年)監督:ルイス・ブニュエル 出演:シルヴィア・ピナル:第29回
何度でも観たくなるが、何度観ても、わからないことはわからないままという不条理劇の大傑作。それがルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』(1962)だ。
第28回:『オリエント急行殺人事件』(1974年) 監督:シドニー・ルメット 出演:アルバート・フィニー
ミステリーの女王、アガサ・クリスティが生んだ稀代の名探偵エルキュール・ポワロ。
第27回:『独立愚連隊』(1959年)監督:岡本喜八 出演:佐藤允、三船敏郎、鶴田浩二
戦後70年の2015年、太平洋戦争終結の舞台裏に迫ったルポルタージュ『日本のいちばん長い日』の2度目の映画化作品が公開された。
第26回:『いつも2人で』(1967年)監督:スタンリー・ドーネン 出演:オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー
オードリー・ヘプバーンは同じ監督と重ねて仕事をすることの多かった女優だが、ウィリアム・ワイラーやビリー・ワイルダーと並んでスタンリー・ドーネンもその1人。
第25回:『欲望という名の電車』(1951年)監督:エリア・カザン 出演:ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド
例えば『ダークナイト』(2008)のヒース・レジャーのように、文字通り“魂を削るような演技”に生涯忘れられない衝撃を受けることがある。
第24回『ウエディング』(1978年)監督:ロバート・アルトマン 出演:キャロル・バーネット
『M★A★S★H マッシュ』(1970)、『ロング・グッドバイ』(1973)、『ナッシュビル』(1975)、1990年代以降なら『ザ・プレイヤー』(1992)や『ゴスフォード・パーク』(2001)。
第23回:『イヴの総て』(1950年)監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ 出演:ベティ・デイヴィス、アン・バクスター
当連載では、アカデミー賞を筆頭に権威ある国際映画祭の受賞作を取り上げることが多いが、賞はあくまでもひとつの指標であり、当然のことながら受賞が全てではない。
第22回:『いとこ同志』(1959年)監督:クロード・シャブロル 主演:ジェラール・ブラン
田舎からパリに上京した真面目な青年と、自宅アパートに彼を迎え入れる遊び人のいとこ。そこに1人の女性が絡み、恋愛と挫折を描く青春映画『いとこ同志』(1959)。
第21回:『ガス燈』(1944年)監督:ジョージ・キューカー 主演:イングリッド・バーグマン
映画史に燦然と輝く銀幕のスター、イングリッド・バーグマン。
第20回:『ブリキの太鼓』(1979年)
カンヌ国際映画祭で『地獄の黙示録』と共に最高賞パルムドールを分け合い、アカデミー賞外国語映画賞も受賞という輝かしい受賞歴を誇る『ブリキの太鼓』(1979)。
第19回:『禁じられた遊び』(1952年)
『禁じられた遊び』は、『太陽がいっぱい』などで知られるフランスのルネ・クレマン監督による86分の白黒映画。戦闘シーンをほとんど描くことなく、反戦の訴えを詩的につづった不朽の名作だ。
第18回:『ひまわり』(1970年)
ヘンリー・マンシーニのドラマティックなテーマ曲があまりにも有名な『ひまわり』(1970)。
第17回:『キャバレー』(1972年)
ブロードウェイでロングラン公演中の「シカゴ」や「ピピン」といった、ミュージカル(共にリバイバル版)のマスターピース。
第16回:『赤ちゃん教育』(1938年)
犯罪サスペンス、西部劇、アクション、SF、と幅広いジャンルで名作を生み出したハワード・ホークス。
第15回:『見知らぬ乗客』(1951年)
『太陽がいっぱい』(1960年)などの原作者としても有名なパトリシア・ハイスミスの処女作を、「サスペンスの神様」ことアルフレッド・ヒッチコックが映画化。
第14回『狩人の夜』(1955年)
初公開時には観客からも批評家からも全く評価されなかったのに、後に映画監督や俳優たちがお気に入り作として挙げるカルト作となった『狩人の夜』(1955)。
第13回『脱出』(1944年)
いつの時代にも、スクリーンを彩るスターのカップルは永遠の憧れ。実生活でも、おしどり夫婦として知られたハンフリー・ボガートとローレン・バコールが恋に落ちた作品が『脱出』(1944)だ。
第12回『ピクニック』(1936年)
巨匠、ジャン・ルノワールの中編『ピクニック』。
第11回『ロバと王女』(1970年)
『シェルブールの雨傘』(1964年)や『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)といった名作に比べて、ジャック・ドゥミ監督作としてはやや馴染みの薄い『ロバと王女』(1970年)だが、個人的には、おとぎ話の実写映画の決定版と思う1作だ。