MOON CHILD (2003):映画短評
MOON CHILD (2003)HYDEとGacktが醸し出す、早すぎた「ハイロー」節!
明らかに『スワロウテイル』な多国籍な世界観に、友情と裏切りの香港ノワールをまぶし、下村勇二指導によるガン・アクションが炸裂! 『同じ月を見ている』同様、山本太郎がいい味出した、儚い青春映画だったりもする。そして、何よりガオ・ジェやタイポーなどの名脇役を相手に立ち回る、本郷奏多から成長した成り上がりギャングのGacktに、『ハンガー』のデヴィッド・ボウイを思い起こさせる不老不死ヴァンパイアなHYDE。BL寸前な2人の師弟関係など、もはや中二病な脚本や演技論云々を超越した、後の「ハイロー」に通じる熱量と美学。ラスト、号泣しながらの「オレンジの太陽」合唱など、まさに応援上映向きだ!
この短評にはネタバレを含んでいます