レッツ・ロック・アゲイン! (2004):映画短評
レッツ・ロック・アゲイン! (2004)伝説では終わらない! パンク志士の晩年に学ぶ
『白い暴動』で再注目される初期パンクの最重要バンド、ザ・クラッシュの故J・ストラマーの晩年を切り取った貴重な記録。アレックス・コックス作品の常連俳優にして、ストラマーと縁の深いD・ルードが監督を務める。
ゆえにカメラの前のストラマーはざっくばらんだが、それでも彼のDIYスタイルにブレはない。一時代を築いたアーティストながら、自らフライヤーを配りラジオ局に売り込んでライブを宣伝。そんな姿だけで、生きるための熱量が生々しく伝わってくる。
インタビューでは目から鱗の金言が次々と飛び出し、ストラマーの鋼のように強い精神が浮かび上がる。困難な時代を生き抜く姿勢を学ぶうえでも有効。今こそ、必見!
この短評にはネタバレを含んでいます