ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! (2007):映画短評
ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! (2007)ライター2人の平均評価: 3.5
元ネタ探しするも良し、純粋にブロマンスを楽しむも良し
今や「スター・トレック」「ミッション:インポッシブル」などハリウッド超大作のスターになったサイモン・ペグと、最近は「ベイビー・ドライバー」で大絶賛されたエドガー・ライトの、個人的趣味が爆発する初期作。映画オタクの彼ららしく、「荒野の用心棒」「リーサル・ウエポン」から「ジュラシック・パーク」「ロスト・ハイウェイ」まで、あらゆる映画にオマージュが捧げられている。そんな宝探しをするのも良し、純粋に英国テイストのアクションコメディ、ブロマンスものとして楽しむも良し。今あらためて見ると、オリヴィア・コールマン、ルーシー・パンチ、スティーブン・マーチャントなどが出ていたことがわかり、そこにも感激する。
祝・復活上映!今見るとキャストがさらに豪華!
ビル・ナイやジム・ブロードベントら英国ベテラン男優に加えて、今やビッグネームのマーティン・フリーマンやオリヴィア・コールマンがチョイ役で出演。カメオもサンタ姿のピーター・ジャクソン監督や、マスク姿の元彼女役でケイト・ブランシェットという超豪華なキャスティングがまずは見もの。
そして長編2作目にしてすでに、監督の個性は強烈。編集のリズムで見せる技は本作にも。映画オタクならではのポリス・アクション映画のパロディネタも満載。音楽オタクらしい選曲もナイス。それに加えて、この英国風味も彼の魅力。監督自身の育った町で撮影し、英国の小さな町につきものの難点をホラー映画パロディの形で笑ってみせる。