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地獄のバスターズ:映画短評

地獄のバスターズ

地獄のバスターズ
なかざわひでゆき

タランティーノも熱愛するシニカルなマカロニ戦争アクション

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』の元ネタだが、しかしストーリー自体はほぼ別物と言えるだろう。第二次大戦末期のヨーロッパ戦線、軍規違反を犯して護送中だった米軍のならず者兵士たちが逃亡を図ろうとしたものの、うっかり皆殺しにしてしまった味方の連合軍特殊部隊に成りすましたことから、対ナチスの極秘作戦に参加せねばならなくなる。犯罪者まがいのクソ野郎ども(バスターズ)がヒーローと化す戦場の不条理を皮肉たっぷりに描いた痛快アクション。撮影直前に小道具用の銃器を警察に押収されたため、苦肉の策で考え出されたという、ラストの「武器なし特攻作戦」も大きな見どころだ。(スターチャンネルで5月放送)

この短評にはネタバレを含んでいます
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