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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版> (1987):映画短評

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版> (1987)

2009年12月5日公開 108分

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>
(C) 2008 KINOWELT INTERNATIONAL GmbH
猿渡 由紀

こんな映画が日本でも大ヒットした時代が恋しい

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

バブル真っ最中に大ヒットした今作は、今の時代にも共感できる、ヒューマニティにあふれた映画。人種も国籍もバックグラウンドも違う人々が心をつないだ結果、そこには今までになかった楽しさと幸せが生まれていく。モハベ砂漠にあるぽつんと立つモーテルと、背後にある広い空。そこに「コーリング・ユー」が流れると、つまらないイメージがあるモハベ砂漠が、いかにもアメリカらしい魅力のある場所に見えてくる(実際、東京で見た当時、筆者もそう感じた)。温かい気持ちになりたい時におすすめの一作。こんな映画が日本でも正しく、広く受け入れられた時代があったことが恋しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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