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ゆきてかへらぬ (2025):映画短評

ゆきてかへらぬ (2025)

2025年2月21日公開 128分

ゆきてかへらぬ
(C) 2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会
斉藤 博昭

俳優として明らかに次のステージに進んだ広瀬すずを目撃

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

明らかに独自のスタンスを貫いた作品。ストーリーが徹底シンプルで、時としてほとんど進まない時間もある。そこから伝わるのはメインキャラクター3人の深く複雑な心情で、観る人によってはスローに感じるかもしれない。しかしこういった作品が減っている近年、貴重な輝きを放つのも事実。
2人の男性の間で心が揺れ続け、時に激しい感情を爆発させつつ、どこか自身の運命に諦めを感じた儚さも…というヒロイン泰子役で広瀬すずの別次元の魅力が開花。本作とドラマ「阿修羅のごとく」で、2025年は演技開眼の年になったと断言できる。
男2×女1の関係性は時代や国を超え、多くの作品を連想させ、最近では『チャレンジャーズ』とシンクロ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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