ゆきてかへらぬ (2025):映画短評
ゆきてかへらぬ (2025)俳優として明らかに次のステージに進んだ広瀬すずを目撃
明らかに独自のスタンスを貫いた作品。ストーリーが徹底シンプルで、時としてほとんど進まない時間もある。そこから伝わるのはメインキャラクター3人の深く複雑な心情で、観る人によってはスローに感じるかもしれない。しかしこういった作品が減っている近年、貴重な輝きを放つのも事実。
2人の男性の間で心が揺れ続け、時に激しい感情を爆発させつつ、どこか自身の運命に諦めを感じた儚さも…というヒロイン泰子役で広瀬すずの別次元の魅力が開花。本作とドラマ「阿修羅のごとく」で、2025年は演技開眼の年になったと断言できる。
男2×女1の関係性は時代や国を超え、多くの作品を連想させ、最近では『チャレンジャーズ』とシンクロ。
この短評にはネタバレを含んでいます