ブルース・ブラザース (1980):映画短評
ブルース・ブラザース (1980)ライター2人の平均評価: 5
狂気にも近い、本気のバカ爆走!
製作から40年、エンジンがかかるまで時間を要するなど、どこかモノ足りなさを感じてしまうかもしれない。とはいえ、一発撮りだったJBやアレサ・フランクリンのシークエンスなどミュージカルシーンのグルーヴ感は、時代を超越。予算かけまくりのカーアクションは、同時期の『マッドマックス』どころじゃない派手さで、一台一台がダンスしてるように宙を舞う。さらに当時、私生活でダン・エイクロイドの彼女だったことで、レイア姫より輝いているキャリー・フィッシャー演じる爆弾娘や、若きスピルバーグを持ってくるオチなど、随所に狂気にも近い、本気のバカが爆走。まさに、元気が出るアメリカン・コメディの代表作といえる。
今なお破壊力抜群(?)の痛快ミュージカル・コメディ
映画史上最も愉快&痛快なミュージカル・コメディのひとつ。R&Bバンドを率いる不良兄弟が、生まれ育った孤児院の財政難を助けるため演奏旅行に出るものの、行く先々でトラブルを起こしていくうち、警察やネオナチ、カントリーバンド、そして謎の武装美女に追いかけられまくる。ジェームズ・ブラウンにアレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、そして当時既に高齢のキャブ・キャロウェイと、豪華ゲストによるパフォーマンスの素晴らしさも然ることながら、ナンセンスで人を食ったようなジョン・ランディス監督のコメディセンスも抜群。しかも、ビルからパトカー軍団まで片っ端から壊しまくるんだから最高!(Amazon Prime)