マチェーテ・キルズ (2013):映画短評
マチェーテ・キルズ (2013)ライター2人の平均評価: 4
間違いなく前作を超えた!バカバカしさという点で
『マチェーテ』のグラインドハウスのノリに免疫ができたファンを次の段階へと導く続編。このバカバカしさに、どこまでついてこられるか?
冒頭、3作目のフェイク予告編で主人公マチェーテが宇宙で大暴れすることが宣言され、本編ではテロ事件から宇宙バトルへとに発展する過程が描かれる。冷凍刑もランドスピーダーもアリで、完全にB級SFに針が振り切れている。
このバカバカしさにどこまでついていけるかが評価の分かれ目だが、筆者としてはOK。『スター・ウォーズ』からの“かっぱらい”もグラインドハウス精神に則れば正しい。続編が作られるなら、より予想を裏切るものを期待。この2作目でできた免疫を活かすためにも!
前作以上にやりたい放題!
いきなり新作フェイク予告『マチェーテ・キルズ・アゲイン・イン・スペース』から幕を開ける本作。レディ・ガガの役柄など、前作以上にやりたい放題で、もはや何をやられても驚かないほどだ。だが、良くも悪くも元ネタのグラインドハウス感はほとんどなく、トンデモ超大作になったことは否めない。
『スパイ・キッズ』のカルメンこと、アレクサ・ヴェガがお色気要因になったことに動揺を隠せないが、これも含めて井口昇監督臭がプンプン。とはいえ、ここは“チリ版『キック・アス』”『ミラージュ』で一部のアクションファンを唸らせたラテンドラゴン=マルコ・ザロールの起用。なにはともあれ、ロドリゲス監督のブレないラテン魂に脱帽だ。