スティーラーズ (2013):映画短評
スティーラーズ (2013)タランティーノ風味の70年代グラインドハウス的バイオレンス
人種差別に宗教カルト、猟奇犯罪、ホワイトトラッシュなど、米南部のステレオタイプなイメージをカリカチュアしつつ、「パルプフィクション」風の群像劇に仕上げたバイオレンス映画。
同地域で起きる3つの出来事をオムニバス形式で描きながら、最終的に全てがクロスする脚本は意外に巧妙だ。今さら感も否めないタランティーノ風味ではあるが、70年代グラインドハウス映画的な場末ムードは嫌いじゃない。
また、メジャー映画では滅多にやれないクレイジーな役柄を嬉々として演じる豪華な俳優陣も見どころ。イライジャ・ウッドにルーカス・ハースという元名子役2人の、片や変態誘拐魔、片や死に損ないジャンキーという配役にニンマリ。
この短評にはネタバレを含んでいます