パロアルト・ストーリー (2013):映画短評
パロアルト・ストーリー (2013)この時期は誰もが危なっかしい
誰も彼もが危なっかしい。この郊外で暮らすティーンたちはみな、一生懸命クールなふりをしているが、すぐに傷つく。その足取りは、すぐに転んでしまいそうにふらふらしていて、そしてやっぱり、懸念した通りにしょうもないことをしてしまう。そして痛みを体験する。それでもまた立ち上がって歩き出す。そんなティーンたちの危うさ、無垢さが、鮮やかに伝わってくる。監督・脚本は、本作が初長編となる28歳のジア・コッポラ。フランシス・フォード・コッポラの孫娘で、ソフィア・コッポラの姪。ソフィアとは作風はまったく異なるが、ポップソング使いの巧さは、ソフィアとちょっと似てる。
この短評にはネタバレを含んでいます