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サプライズ (2011):映画短評

サプライズ (2011)

2013年11月14日公開 94分

サプライズ
(C) 2011 SNOOT ENTERTAINMENT, LLC
なかざわひでゆき

ジャンル系ファン必見のバイオレンスホラー×サバイバル活劇

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 両親の結婚記念日を祝うため久々に集まった家族。だが、人里離れた屋敷にアニマルマスクを被った不気味な集団が乱入し、一人また一人と一家を血祭りにあげていく。こいつは「ファニーゲーム」的な陰惨バイオレンスか「暗闇にベルが鳴る」的なスラッシャーホラーかと思いきや、物語は中盤から意外な方向へ…。

 というのも、一家の長男の連れてきた彼女が実はとてつもない戦闘能力を持ったバトルガールで、身の回りの日用品を駆使しながらアニマルマスク集団に猛烈な反撃を開始。いつの間にかアクション満載のサバイバル活劇へと急展開してしまうのだ。

 いくらなんでも都合良すぎじゃね!?と突っ込むなかれ。全編にわたってハッタリを効かせた力技はなかなか痛快で、金はないけどムッチャ面白いものを作ってやろうぜ!という制作陣の意気込みが十二分に伝わってくる。「死霊のしたたり」のバーバラ・クランプトン復活も嬉しい。

 監督は本作にも出演しているタイ・ウェストやジョー・スワンバーグなどと並ぶ、ホラー新世代の気鋭アダム・ウィンガード。出世作「ビューティフル・ダイ」も今月末に日本公開ということで、ジャンル系ファンは要チェックだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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